MEXICO

グアダラハラ3週間目「彼女が来た」

更新日:


3週間が経ったある日、ママ(ホストファミリー)に
「もう1人女の子がホームステイに来る予定なの」と言われた。

嬉しい!ような、不安…なような・・・なんだか複雑な感情を抱いた。

勝手に兄弟ができる。って言われたらこんな気持ちになるのかな〜?
(ちなみに私は、三人兄弟の末っ子なのでこの体験をしたことはない)
なんて思ったりしながら、「あ、そうなんだね!」と返答した。

「あなたが嫌なら断るけど、どう?」と聞かれた私。

(心の声:「まさか同じ部屋に来るとかじゃないよね??そこそこ広い部屋だけど…それは嫌かも〜」というのは、全く表情に出さずに)


「もちろんだよ、NOという理由がない!どんな子が来るか楽しみ!」と言った。

居候の日本人(私)なりに、細かいことを気にしない”器でかい系女子”を咄嗟に演じていた。

ホームステイがどんな流れで受け入れまで行くかわからなかったけれど、
意外と彼女に会う日はすぐに来た。

ママから話があった週の週末。
土曜の夕食を食べている時に、「彼女、明日到着予定みたい。」と言われたのだった。

トントン拍子に決まるもんなんだな〜
私なんて1ヶ月前にはステイ先決めていたのに。
自分のことを、計画性ない人間だと思っていたけど意外と計画的な奴だったんやん!なんて思ったりもした。

翌朝、人の喋り声で薄ら目が覚めた。

あたりはまだ薄暗い。時計の針は朝6時を指している。

聞き馴染みのあるママの声と、若い女子の声。

眠気眼で、聞こえる声に耳を傾けながら夢と現実の間を行き来していた。

・・・ん?

会話のラリーが長くないか?
明らかに単語の返答ではなく、文章で会話している。
(私はこの頃、まだ覚えたての単語とジェスチャーでママに語りかけていたレベル)

気づいてしまった。


私より明らかにスペイン語レベルの高い女子が来たのだと。

いつもなら、起きてすぐ
「ママおはよう〜(Buenos dias,mama!)」ってリビングに行っていた私だったが・・・


いきなりアウェイ感を感じたのか、メンタルをやられたのか、部屋を出る勇気がでなかった。

目が覚めて30分くらいママ達の会話を聞いた頃。

勇気を振り絞って、ママと彼女が待つリビングへ足を踏み入れた。

いつも通り
「ママおはよう〜(Buenos dias,mama!)」と言った後
彼女に
「はじめまして!(Mucho gusto!)」と全開の笑顔で挨拶をした。

すると、彼女の爆裂スペイン語が降りかかってきた。

(心の声:「えぇぇぇ〜!まじで何言ってるかわからないんだけどぉお!」)
というのは顔に出さず、微笑んむことしかできなかった。

ママは戸惑う気付いたようで、彼女に
「あの子はまだスペイン語を勉強し始めて3週間なの。仲良くしてあげてね」的なことを言ってくれていたようだった。

落ち着いて話してみたところ、
彼女はアメリカ人の現役大学生でスペイン語専攻。
ニカラグアに留学経験がある。
今回は、メキシコ人に英語を教える「vacation ship」で来たんだそう。

先生だ。

英語もスペイン語もできない私にとっては、大先生だった。

仲間が増える!と喜んでいたが、
ポツンッと置いてきぼり感を味わうことに。

今までわかりやすいスペイン語で話してくれていたママも、
彼女と同じ流れで会話を投げてき始めて、理解できず、応答できず、汗ばむ私。笑

環境の変化。

でも、落ち込むことはない。
ここで発揮するのが末っ子パワーなのだ!

7歳と5歳上の兄を持つ私は、小さい頃から勝てもしない兄達に勝負を挑んできた。
逆境でこそ燃えたぎる「負けず嫌い精神」

英語も同時に勉強できるのだ。

なんていい環境に変化してくれたのだろう。

この日から一層勉強に力が入ったのは言うまでもない。

翌日からは姉妹のように毎日登校!
先生の彼女と、ヒヨコ組レベルの生徒の私。

家に帰ると、クラスの男子の話や学校であったことをスペイングリッシュで話すようになった。
(スペイングリッシュ=スペイン語と英語を混ぜこぜにしながら話す造語 ←私流)

ママとも彼女の話をするようになり、共通の話題が増えた。

何事も最初は戸惑いがつきもの。
知らないモノには多少の怖さを感じるもの・・・ってか。

3週間前からしたら相当ボキャブラリーも増えたし、簡単だけどスペイン語での会話ができるようになった。


これだけ関係が続くということはもっと自分のことを知ってほしい。
相手のことを知りたい、という思いも増える。

1週間目では誘われても気が引けていた、飲みや街歩きだったが
彼女も交えて積極的にいくようになった。

学校では学ばない現地の人たちの砕けた文法の会話や
私たちピヨピヨなスペイン語留学生同士の文法ぐちゃぐちゃ会話。

そんなんでも伝わればいい。

時々笑われるし、すんごい間違えしてネタにされてることもあるけど。

それで覚えれば、別にいい。

ちなみに、これから留学することを考えている人が見ているのであれば伝えたい。

最低限の文法くらいまでは勉強して来る方が良い、と。

今度、よく使う動詞と表現のブログを書きますね♪

では、アディオス!

-MEXICO
-, , , , , ,

Copyright© 〜 Note to self 〜 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.