LIFE

東京のど真ん中からの卒業

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​わたしは中学生の頃から、東京にずっと憧れていました。雑誌を見て写る東京の景色モデルさんすべてがキラキラして見えた。

両親には猛反対され、地元で一度就職した。でも、どうしても諦められなくて、コツコツ貯めた上京資金とスーツケース1個もって叶えた夢。

11年前に上京した日から、最近まではご縁もあって港区や恵比寿といった、いわゆる大都会のど真ん中で暮らせるように頑張ってきました。

​このまちに住み続けられるように頑張る!

その目標があったからこそ、仕事も遊びも全力で頑張ってこれたのかなって思います。

​都会での暮らしは、本当に毎日が刺激的で、、、あの頃に雑誌で見ていた世界が目の前に広がっています。

話題のレストランやスポット、今日販売の新商品がすぐに手にはいる。そして、週末に気軽に行けるテーマパークにイベントや舞台。Uber Eatsなんて、便利の極み!もう、何でも揃っている。

終電を気にせず飲みに行き、芸能人やロケを街で見かけ、街全体がいつも眩しく、ものすごいスピードで動いているような感覚でした。

​例えるなら、常にONな世界。

当時の私には絶対に必要だったし、あの街で過ごしている感覚がとても心地よかったんです。ずっと都会に住んでいたいって思ってました。

​でも、結婚を機にふと立ち止まるタイミングがやってきました。

​これからの私たちには、どんな場所が似合うんだろう?

​そう考えたとき、休むことなく動き続ける街のど真ん中から、少しだけ距離を置きたくなったんです。

11年走り続けてきて、仕事の合間に寝に帰る場所だった家ではなく、ちゃんと生活をする場所にしたくなった。

​そうして私たちが引っ越し先に選んだのは、都会の喧騒から少し離れた、落ち着いた練馬区でした。

​最初は今までと比べたら、少し静かすぎるかな…?都心まで遠いな…。不便かも。なんて、結構な不安もありました。

なんせ、東京に上京して住んだのが港区と恵比寿だけでしたから…(この発言嫌な奴ですね笑)

でも、その心配はすぐに消え去りました。

​週末、家の近くにある公園をゆっくり散歩する時間。

都会のビル風ではなく、木々の間を抜ける風の匂いを感じながら深呼吸する瞬間。

そんな何気ない日常が、今の私にはたまらなく心地よくて、心が芯から休まるのを感じます。

​都会のど真ん中にいた頃は、刺激を吸収することばかりに必死で、日々の生活そのものを、どこか疎かにしていた気がします。

​でも今は違う。

朝起きて、自分の身体と相談しながらスムージーを作る。

出た野菜くずはコンポストに入れ、かき混ぜる。

そして、水槽の小さなエビたちがツマツマと動く様子をぼーっと眺める。

​ただ、生きる。を大切にできること。

​恵比寿や港区の、あの華やかで便利な良さも知っているからこそ。

今のこの何気ない日常が、どれほど贅沢で豊かなことかが、身に染みて分かります。

​20代の、背伸びして、必死に東京の中心にしがみついていた私。

そして30代になり、等身大の自分のリズムで深呼吸しながら暮らせるようになった私。

​どちらも私にとって大切で必要な時間だと思っています、

あの頃、思い切り駆け抜けた日々があったからこそ、今のこの静かで穏やかな生活を、心の底から愛せる。

​肩の力を抜いて、自分らしく。

この緑に囲まれた街で、これからも心地よく豊かな生活をしていきたい。そんなことをふと思った朝の通勤電車でした。

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